トヨタの新型プリウスのカタログ燃費(JC08)は40km/Lだと言われています。マイチェン後はWLTCモードとなり、現在は25.4km/L〜32.1km/Lとなったものの、それでも高い数値であることに変わりはありません。そんなトヨタの新型プリウスの購入を考えている人が知りたいのはカタログ燃費ではなくて
実際の燃費はどれだけなの?
ということではないでしょうか。そこで今回は新型プリウスの実燃費がどれぐらいなのか調べてみたのでその結果を紹介したいと思います。
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トヨタのカタログ燃費の60~70%が実際の燃費
新型プリウスの実燃費を予測するには、これまで発売されたトヨタのハイブリッド車の燃費達成率が参考になります。
新型プリウスの実燃費は理論値で27km/L
トヨタの代表的なハイブリッド車の3車種のJC08モードの燃費達成率です。
アクア :64%
プリウス(旧型) :63〜67%
プリウスα :72%
ハイブリッド車の燃費達成率は悪いです。良くて7割ですから、ちょっとした詐欺みたいなもんです。
ただ、ハイブリッド車の燃費達成率の悪さは最近ではかなり叩かれています。なので、新型プリウスはJC08で燃費達成率70%以上は確保してくるでしょう。
JC08モードのカタログ燃費で39km/Lなのでその70%だとすると
約27km/L
が新型プリウスの実燃費だと予想します。
ただこの39km/Lというのは燃費スペシャル仕様のグレードEだけなので、一般向けのSグレード以上はJC08モードで37.2km/Lです。WLTCモードでは30.8km/L。
一般向けのグレードでは実燃費が
約26km/L
になると予想できます。
新型プリウスの実際の燃費は理論値を下回るが、かなり優秀
実際の燃費をe燃費、みんカラの燃費記録で調べてみると
24km/L(※)
です。WLTCモードで燃費達成率を見てみると77.9%。やはり、燃費達成率70%は超えてきました。トヨタのハイブリッドも年々進化しているようです。
※2021年2月時点でのデータ
なぜ燃費が良い?新型プリウスは冬に燃費向上させる工夫アリ
ハイブリッドは
冬になると燃費が悪くなる
と言われていますが、それは冬になるとエンジンが冷えるのを温めるからなんです。
燃費のために暖房を切って燃費向上させている運転する強者もいたりしますが、それって結構理に適っていたりするんですよね。暖房をかけない分だけエンジンを温めなくてよいわけですから。
今回の新型プリウスはその暖房面に関してもよく考えられています。工夫を2点紹介しますが、トヨタの新型プリウスではこのような細かな改善を重ねた結果が39km/Lもの燃費達成につながっているようです。
2020年のマイナーチェンジで、JC08モード表記がなくなった今のWLTCモードでも32km/Lを達成しているだけのことはありますね。
エアコンをつけても燃費が悪化しない
今までは冬にエアコンを暖房にしてつけると、外気の空気を取り込んでいたんですが今回から1部を内気循環にすることで、熱が逃げにくい仕様に変更しています。
これにより、暖気運転の時間が短くなり燃費向上に期待できます。これまでのようにエアコンをつけると燃費が1割~2割も悪くなるところはかなり改善されていそうです。
冬になるとグリル部分のシャッターが自動で閉じる
冬になり寒くなるとグリル部分のシャッターが自動で閉じるようになりました。
こうすることで、シャッター部分から入ってくる冷たい空気によってエンジンが冷やされることを防ぐことができます。これにより暖気運転する機会が減るので、燃費向上に期待が持てます。
4WDの燃費はどうなのか?
今回の新型プリウスで注目されているのは
プリウス初の4WD
です。
これまでプリウスでは4WDは敬遠されてきました。理由は簡単で燃費が悪くなるからです。ガソリン車でも4WDになると燃費が2~3割は悪くなりますからね。
雪国に住んでいる人や、山の方に住んでいる人は燃費を犠牲にして4WDを選択している人も少なくないでしょう。
4wdのハイブリッドで28km/Lは驚異的!
しかし今回の新型プリウスは4WDなのになんとJC08モードで34km/Lです。カタログ燃費で下がりやすいWLTCモードでも28.3km/L。
これは驚異です。
2WDのSグレードで37.2km/Lなので5%ほどしか燃費が変わりません。
4wdのハイブリッドはフィットハイブリッドがこれまで30.8km/LでNo1でした。これをフィットハイブリッドよりも車重も車体も大きいプリウスの4wdがなぜここまでの燃費を達成できたのでしょうか。
プリウスはe-4wdの方式採用
e-4wdは電気式4wdのことです。機械式4WDとの違いはプロペラシャフトがないので、重量、静粛性、燃費とも優れているのが特徴です。
新型プリウスにもe-4wdが採用されています。
トヨタではこれまでe-4wdをエスティマHYBRIDなどに「E-FOUR」の名前で搭載していました。
「E-FOUR」は一番ガソリンの食う発信時にフロントとリアのモーターが動作するので燃費に大きく貢献しています。また、走行時は前輪をエンジンで動かしながらフロントモーターを発電機として充電するので、エネルギーロスが少ないのが特徴です。
小型E-Fourの性能が向上
今回新規に開発した新型の小型E-Fourがこれだけの燃費を出せた要因です。エスティマHVに搭載されている旧式のE-Fourと比較してみましょう。
エスティマHV(従来のE-Four)
雪道走行 :○
砂地走行 :×
アシスト速度:◎
燃費 :○
新型プリウス(小型E-Four)
雪道走行 :○
砂地走行 :×
アシスト速度:○
燃費 :◎
単純に言えば燃費に重きを置いて雪道走行もきっちりこなすように改善されています。いつも4WDで動くわけではなく、車が雪道やコーナーリングなどで不安定さを感知した時だけ4WD走行するので無駄が少ないようです。
4WDの冬の燃費は?
夏場はほぼ2WDで走って冬場は必要な時だけ4WDで動く仕組みから考えると
2WDとよりも少し悪い
程度だと予測できます。
4WDの平均的な実燃費は?
e燃費とみんカラの燃費記録を参考に算出してみると
20.2km/L
でした。燃費達成率は79.5%で、2wdと同等です。WLTCモードの4wdでこの実燃費はすごいですね。
燃費表示はかなり見やすくなった
実際の燃費を計測するのに欠かせないのは燃費計ですよね。満タン法もありますが、面倒なので私は燃費計を基準にして良いのか悪いのか判断しています。
今回の新型プリウスの燃費表示はめちゃくちゃ見やすくなりました。
今までは白黒表示でしたが、カラーになり液晶も綺麗で見やすいです。燃費表示は画像の赤枠で囲んだところに表示されます。
モードを変えれば平均燃費だけでなく瞬間燃費も見れますから、購入した人は燃費の記録への挑戦してみるのも良いと思います。
トヨタ新型プリウスを安く買うには?
これからトヨタ新型プリウスを購入しようとしている方に1つ知っておいて欲しいことがあります。それは値引き交渉でディーラーが
ウソをついて騙してくる
ということです。騙されないためにも、他の人の値引き体験談を参考にしてみて下さい。騙されないコツも紹介されています。
⇒新型プリウスの値引き体験談をレポート。最新の値引き相場や限界は?
プリウスのオプションについてとりわけカーナビ カメラ連動などとてもためになりました。