シエンタ

トヨタ新型シエンタの試乗レポートを公開。ガソリンとハイブリッドどっちが魅力的?

2015年の発売されたトヨタ新型シエンタ。新型からハイブリッドモデルも追加され、どちらにするか迷うところではないでしょうか。

実は私もその一人で、

  • 新型シエンタと先代モデルの違い
  • ガソリン車とハイブリッドの違い

ここは知っておきたいところです。雑誌やいろんなサイトにすでに試乗ネタはあるんですが、実際に乗ってみないと本当のことは分からないですよね。私が気になるのは

「エクステリアは先代からどう進化したのか?」

「内装は先代のチープさが改善されているのか?」

「燃費、コーナリング、パワー、静粛性はどうなのか?」

このあたりです。

気になったらとことん調べたくなる性分なので先日、新型シエンタのガソリン車とハイブリッドを借りて乗り回してきました。その時に気が付いたことを試乗レポートしたいと思います。

新型シエンタのエクステリアはスポーティー。インテリアは質感が向上した

車を購入するにあたって重要なエクステリアとインテリア。ここが気に入らないと買う気がなくなりますよね。

まず新型シエンタのエクステリアやインテリアが先代に比べてどのように進化したのかチェックしてみたいと思います。

新型シエンタのエクステリアはスポーティーに進化

 

sienta_sinkyu
左が先代シエンタで、右が新型シエンタです。

先代シエンタのエクステリアはどちらかというと女性的で、丸みのあるかわいい雰囲気でした。

新型シエンタではそれが一変してスポーティーな外観に変わっていました。特に鋭いヘッドライトや開口部の大きいフロントグリルが特徴的。ハッキリ言って

「もう別の車じゃね?」

と思いました。でもこれはこれで好きです。

質感は先代よりプラスチック感がなくなった

シエンタ_新旧インテリア
左が先代シエンタで、右が新型シエンタのインテリアです。

次はインテリアをチェックしました。インテリアの雰囲気は先代と全く別物になっていました。

先代はセンターメーターになっていて、エアコンの送風口が丸くてかわいい雰囲気。対して新型ではメーターは運転手側に配置され、エアコンの送風口も四角になっていてスポーティーな印象へと変化。外装もスポーティーだったので、内装もそれに合わせたのでしょうね。

また、質感は多少改善されているように感じました。先代では軽自動車並のプラスチック感がある質感でしたが、新型シエンタでは

  • シート表皮に上級ファブリック
  • カップホルダーなどにシルバーベゼルやメッキ

などが付けられていて高級感がありました。

さらに、ブラックカラーの色合いが良いおかげでインパネのプラスチック感が軽減され、質感が良くなった印象です。ただ上位グレード以外はシート表皮が営業車のようなものだったり、各部にメッキ類があまり使われていないのでグレード選びの時は要注意です。

ラゲッジスペースは先代と大差ありません。ただ、荷物の出し入れがしやすいように開口部が四角形な上に、フロアが低いのは良い点です。フロアが高いと大変ですからね。

試乗開始!新型シエンタのガソリン車とハイブリッドをドライブしてきた

外装と内装のチェックが済んだところで、いよいよ新型シエンタの試乗に移ります。

今回はガソリン車とハイブリッドそれぞれに試乗してきました。ガソリン車は4WDの設定もあったんですが、借りたレンタカーは2WD車です。

それぞれのスペックはこれ

スペック シエンタ(2WD)
[ガソリン車]
シエンタ(2WD)
[ハイブリッド]
グレード G ハイブリッドG
車重 1,320kg 1,380kg
カタログ燃費[JC08] 20.0km/L 28.8km/L
エンジン最大出力 109馬力 74馬力
システム全体出力
[エンジン+モーター]
100馬力
(モーター:61馬力)

コースは市街地、高速、郊外をトータル30kmです。実際に乗ってみるとガソリン車とハイブリッドのそれぞれ良いところ、悪いところがたくさん見つかりましたよ。

ガソリン車は高速でのパワーがある

まず試乗したのはガソリンGグレードの2WD車です。

先代シエンタと比べて、走り、エンジン性能、乗り心地、燃費についてどう変わったのか見ていきます。

ガソリン車はエンジン再始動時の振動が不快

シエンタ試乗_市街地
まずは市街地です。主に静粛性を中心にチェックしました。

市街地の走行中でまず気になったのは出足の悪さです。周りの車の流れについていけるんですが、余裕はありません。1.5LのNAなので、発進はあまり期待しない方が良さそうです。

静粛性では、アイドリングストップON時のエンジン再始動時ではエンジン音が大きく、車体が少し揺れて不快に感じました。OFFにすることで改善ができますが、振動を気にする人はここは要チェックした方が良いでしょうね。

混雑の激しい市街地を通過し、燃費計を見ると

『7.7km/L』

という表示が。燃費達成率では38%とかなり低いです。アイドリングストップがついていますが、燃費に悪い環境では改善に限界があるようです。

ガソリン車は高速での加速が良い

シエンタを高速で試乗

次は高速道路へ入ります。高速ではエンジン性能を重点にチェックしました。

市街地の低速域では悪かった加速性能ですが、60km/hくらいからは意外と伸びてくれました。高速の加速を重視するならガソリン車が良いのかもしれません。

静粛性は先代モデルに比べると改善されているものの、エンジン音やロードノイズはまだ気になるレベルです。1列目と2列目の人が会話するには少し声を大きくする必要がありそう。

高速出口を降りて、燃費計に目を移すと

『15.5km/L』

をマーク。燃費達成率78%となかなか良い数値です。これはトヨタのハイブリッド技術を加えた、新しいエンジンになったおかげでしょうね。

ガソリン車は凸凹のある路面でバタつく

シエンタを郊外で試乗

郊外では乗り心地を重点にチェックしました。

郊外ではカーブや凸凹がある道でしたが、新型では先代より全体的に少し乗り心地が良くなった印象です。

特にコーナリング時ではロールが大きいものの、素直な操縦性を体感できました。これはリアに1クラス上のウィッシュの足回りを採用したことや、低重心化したことが要因でしょうね。

ただ、凸凹のあるシーンではリアのバタつきが感じられたので、荒れた路面を走ることが多い人は不満に感じそうです。

郊外の燃費は

『14.2km/L』

という表示。燃費達成率は71%と悪くありません。先代は13.3km/Lだったので、少し燃費が向上しています。

[まとめ]新型シエンタのガソリン車は高速での加速が良い

シエンタのガソリン車を表にしてまとめてみました。

  • ガソリン車の評価
    項目 ガソリン車
    走り
    エンジン
    乗り心地
    燃費
    平均実燃費 12.9km/L

ガソリン車に乗った感想としては高速での加速が良かったことが印象的です。ただ、出足は悪いので市街地では扱いにくいと感じました。

乗り心地は先代より少し良くなっていましたが、荒れた路面でのバタ付きは気になるところです。遠出には向いていないでしょう。

また、燃費は平均で約13km/Lでした。先代が約12km/Lだったので少しは良くなっていますが、期待していた程ではありませんね。

ハイブリッドは一般道で運転しやすい

続いて試乗したのは新型シエンタのハイブリッドGです。

ガソリン車に比べて走り、エンジン性能、乗り心地、燃費についてどう違うのか見ていきます。

ハイブリッドのパワーは市街地で扱いやすい

シエンタ試乗_市街地

試乗はガソリン車と同じく市街地からスタートです。ここでは静粛性を中心にチェックしました。

市街地では発進が多い状況でしたが、低速域はモーターアシストがあるため鋭く加速してくれました。低速域ではハイブリッドの方がガソリン車よりパワーがある印象です。

静粛性は、エンジン回転数が低かったこともありとても静か。ガソリン車のようなエンジン始動時の不快な振動も感じないので、音や振動にうるさい人はハイブリッドの方が納得できそうですね。

市街地を抜けたところで燃費計を見ると

『10.6km/L』

という表示。ガソリン車は7.7km/Lだったので、約3km/Lも燃費が良いです。発進と停止の多い場面では、モーターアシストのあるハイブリッドの方が燃費の悪化を抑えられるのでしょう。

高速でのパワーはガソリンにやや劣るが、大差はない

シエンタを高速で試乗

次は高速です。高速合流時はガソリン車に劣るもののスムーズに加速できました。60km/hくらいまでの加速ならハイブリッドの方が良いですが、その後の伸びはガソリン車の方が良い印象です。ただ、大差を感じる程ではありません。

静粛性はガソリン車より高く、エンジン音と振動が抑えられています。ハイブリッドはガソリン車より遮音性の高いサイドウィンドウや遮音材を装備しているのが要因でしょう。

高速を抜け、燃費計に目を移すと

『21.2km/L』

をマーク。ガソリン車の高速燃費が15.5km/Lだったので、5.7km/Lもハイブリッドの方が良いです。長距離を多く走る人は、ハイブリッドの方がランニングコストは有利そうですね。

郊外ではハイブリッドが運転しやすい

シエンタを郊外で試乗

郊外では走りを重点にチェックしました。

郊外では乗り心地はガソリン車とほぼ同じ印象です。ハイブリッドの方がやや車体が重いのでドッシリしてるような気はしますが、わからないレベルでしょう。荒れた路面での突き上げはハイブリッドでも感じたので、この点が改善されると満足度があがりそう。

低中速域ではハイブリッドの方がアクセルに対してすぐ加速してくれるので、細かいカーブが多いシーンでも運転しやすいです。

また、エンジン音も抑えられていて、とても快適なドライブをすることができました。静粛性はやはりハイブリッドの方が優れていますね。

郊外の燃費は

『19.5km/L』

という表示。燃費達成率は72%と、郊外でもハイブリッドの燃費の良さが目立ちました。

[まとめ]ハイブリッドは一般道で運転がしやすく、燃費も良い

シエンタのハイブリッドを試乗した結果を表にしてまとめてみました。

  • ハイブリッドの評価
    項目 ハイブリッドの評価
    走り
    エンジン
    乗り心地
    燃費
    平均実燃費 17.7km/L

ハイブリッドの優れているところは燃費と走りでしょう。平均実燃費はガソリン車より4.8km/Lも高いので、ランニングコストに優れています。

また、走りは60km/L以下だとガソリン車より加速が良い上に、車内も静かなので、遠出するにも疲れにくいことも高ポイントです。

燃費が良く、一般道で運転しやすいハイブリッドが買い

  • 総合評価
    項目 ガソリンの評価 ハイブリッドの評価
    走り
    エンジン
    乗り心地
    燃費
    平均実燃費 12.9km/L 17.7km/L

シエンタのガソリンとハイブリッドを比較して、良いと思ったのはハイブリッドです。

ガソリン車は60km/L以上の加速が伸びますが、高速を頻繁に使わなさそうだし、低速域の加速がもたつくことが不満です。さらに燃費も先代より若干良くなったくらいで、良いとはいえません。

ハイブリッドなら車内は静かですし、低速域の加速力があるのでストレスなく一般道を走ることができます。その上燃費も良いので、たくさん走る人程ハイブリッドの恩恵を受けられると思います。

なので私は、シエンタのハイブリッドが買いだと思います。

新型シエンタの試乗車を予約するなら電話が良い

これからシエンタを試乗しようと考えている人は、トヨタのホームページから試乗車検索をすると思います。ただ、それをすると

そんなに待てないよ・・・

ってなります。なぜかというとホームページからの予約だと選択できるのは3日後からです。明日試乗したいなと思っても予約できません。

なので、試乗車のある販売店を見つけたらさっさと電話してしまった方が早いです。私の場合は当日の電話予約でOKでした。

トヨタ新型シエンタの試乗レポート動画を公開

試乗になかなか行けない人のために、かなり詳しく試乗レポートしている動画がyoutubeにあったので紹介しておきます。

2015年にジャーナリストの方がシエンタに乗って、詳しくレビューしてくれていました。Youtubeにはいろいろ試乗動画がありますが、これが一番分かりやすかったです。

シエンタのブログや試乗記はたくさんネット上にありますが、こういうプロの試乗記は質が良いのでおすすめです。

新型シエンタを安く買うには?

シエンタ試乗_安く買う
最後にシエンタをこれから購入する人に気を付けてほしいことが1点あります。

ディーラーで値引き交渉をしていると、営業マンは平気でウソをつきます。私も騙されて危うく20万も損をするところでした。

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